高専

誰か書け Advent Calendar 2019 - Adventa24日目を担当します。@tttaageです。

 

ブログを書くのは初めてなので所々に支離滅裂な文面等あると思いますが、温かい気持ちで最後まで読んでいただけると幸いです。

いきなり話はそれますが、21日担当のよくないね (@m4exd) | Twitterさんのブログ”きっと何者にもなれない - m4exd’s diary”が個人的にすごく共感できる内容だったので、少しだけコメントさせていただきます。

 

僕は自分のアイデンティティが分かりません。最近だとYouTubeとかで個性を発揮している人が目立ちます。これまではそんな人たちは全員年上で、自分のいつかこの年代になれば自分らしさであったり、自分にしか出来ないことがきっと見つかると思っていました。僕はもうすぐ20歳になろうとしていますが、これといった趣味もなく、よくわからんまま毎日を過ごしています。世間では将棋の藤井棋士やサッカーの久保建英選手などの年下で凄い才能を持った方々が脚光を浴びています。そんな才能を持った人たちはこの世界のほんの一握りであり、ほとんどは自分と同じようなただの学生であることは分かっているんですが、このまま社会の波にのまれて一生を終えることがすごく怖くなりました。酷い言い方になりますが、そこらへんにいるガードマンとかどういう心境や将来の目標をもって毎日過ごしているのか興味あります。友達と入ったお好み焼き屋でたまたま出会ったアーティストのプロデューサーにこの話を相談したこともありました(その後ご飯は奢っていただきました)。

高専では長い時間同じ環境にいるからこそこういった価値観を持つ人が一定数いると思います。

これに僕が出した答えは「アクションを起こす」ことです。とてもざっくりとした答えになってしまいました。このブログもその一種です。自分の現在の考えをまとめ、整理するということが今回の目標です。自分という人間が将来どうなっているのかは想像できませんが、毎日継続して仕事のスキルを伸ばす、仕事以外の趣味でも継続して成長していくことが自分に自信をつけ、生きている実感となるのではないでしょうか。

 

はじめに

僕がこのブログを通して伝えたいことは、「高専」についてです。

はじめに自己紹介、なぜこの題目でブログを書こうと思ったのかを述べさせていただきます。

僕は某市立高専電子工学科5年に在籍しています。

来年度は大阪府立大学に進学する予定です。

 

 高専での成績についてですが、

1年:真面目に勉強に励む。1桁をキープ

2年:アルバイトを始める、成績が20番台まで落ちる

3年:アルバイトにのめり込む、成績が30番台まで落ちる

4年:改心して勉強を始める。1桁に返り咲き

5年:受験勉強のため手を抜きながらダラダラと

 

みたいな感じです。5年間を通して成績の落差が非常に激しい、俗に言う「やればできるタイプ」なんだと自己分析しています。

なんだかんだ大学への進学も決まっており、5年間を通して高専という場所の良さも悪さも感じました。また今日では大学の入試改革、教育改革などは頻繁に報道されています。それらを踏まえ、高校と比較した際の高専のメリット、デメリットを日頃から考えているのですが、あまり周りのクラスメイトは興味がないためか僕の自制心が働かない時に一方的に喋りけるくらいしか言葉にすることが出来ません。今回のブログは非常に良い機会だと思い、ブログという形で表現しようと思い酸化させていただきました。

 

メリット

高専の最も大きなメリット、それは「5年間通うこと」だと思います。ほとんどの同世代は高校3年もしくは高校3年+大学4年という進路をたどっています。高専には個性豊かな人たちがたくさんいます。部活に没頭したり、バイトをしたり、アイドルを追いかけたりと、みんな自分の好きなことを語らせたら一生喋り続けられるんじゃないかなみたいな友達ばかりです。それらは高専があったからなのではないのでしょうか。高校に通う生徒は、進路に迫られます。大学に通いたいと思うなら入試をくぐりりぬけなければなりません。AO入試など面接のみの大学も多々ありますが、国公立に入りたいと思うのならばセンター、2次はどうしても越えなければいけない壁となり、立ちふさがります。特に進学校ならば入学した段階で3年後の入試について考えなけらばならない状況になるのではないでしょうか。さらに部活動に入るのが当たり前の状況であり、忙しい毎日を送っているのが想像できます。しかし、高専にはそれはありません。僕は大学進学することが出来そうですが、3年生の間は進学など頭になく、就職する選択肢しかないと考えていました。実際の受験勉強は4年生になってから始めました。高専の特徴である時間の猶予のおかげて僕は自分の得意、不得意な分野を知ることが出来ました。自分を見つめ、そのうえで何がしたいか、また何をすべきか考える時間というのは10代の自分においてとても重要なのではないのでしょうか。

 

また、高専のメリットとして「自主性が重んじられる」ことも挙げられます。

先ほどと内容は被りますが、高校生は時間がありません。大半が3年生の半ばまで部活をし、その後受験勉強をします。受験勉強も塾に通い、先生の言われた通りに課題をこなし、大学に入学します。バイトをしていると大学生と一緒に働くことも多いですが、ほとんどは遊びまくってますね。授業に出る出ないとか、これは必須だから~とか、私学の高い学費払ってもらって何してんねんって思います。実際に僕も高専の学費を親に払ってもらっていたのにも関わらず3年の時とかは出席せずゲームすることも多々あるので文句を言う資格はありません。ただ、一度そういう経験が自分が何をしたいか考えるきっかけとなりました。

 

デメリット

高専のデメリット、それは「放し飼い」であると思います。

僕のような課題もレポートも出さない人間は、強制されないとやれないことが多々あります。たまに運動部などで、圧倒的な力を持った先生によるスパルタ教育か、生徒の自主性に任せた練習のどちらかがいいか比較する番組がありますが、そんなもんどっちがいいかなんて決められません。何事にも良さと悪さは表裏一体で存在しています。高専という学校は1年生のころから高等教育機関に通うものとしてとして「学生」と呼ばれます。学生の自主性を重んじ、服装やアルバイトに関する規制もないに等しいです。それは勉強面にも当てはまります。課題の量も高校と比べればかなり少ないです。おかげてロボコンなどの部活や個性を伸ばすという面では活きているのですが、学生の多くは技術的なことに関して、授業のみでしか触れません。僕が高専に入学した理由は入試の時期が早いこととゲームが好きなこと数学が得意だったことくらいしかありません。将来の目標をか実績を引っ提げて入学する意識高い系ではありません。僕の周りもにた感じの人がおおいように思います。中学時代に学校と塾の先生の言うことをしていて高専に入学した人が自分から勉強できるわけありません。今から思えば本を読む、先生に尋ねるなどやり方はいくらでもあったとは思うのですが、1年生の頃はどうしていいのかさっぱりわかりませんでした。「自分から進んで勉強するのが学生だ」と全校集会で偉い先生から何度も言われましたが、ほとんどの中学生はそんなこと言われてもどうしていいか分かりません。低学年において、自ら学ぶにはどうしたらよいか、どういう手法があるのかなどに関するレクチャーや授業を通して学ばせる機会を増やしてほしいと思います。

 

また、「閉鎖的」でもあります。近年において、著名な方々は一芸を身につけることを推奨しています。特にYouTubeなどを通じて自分の能力を発揮する場面が多くなったからでしょうね。高専はそういった能力を伸ばす場には最適です。だって環境が変わらないから。ただし、それはデメリットでもあります。思春期は考え方や価値観が成長する最も適した時期だと思います。新たな出会い、強烈なインパクトがないというのは自分の成長の機会を失っていることになります。

 

高専から大学へ行くメリット

自分の進路に関してたくさん悩みました。なんなら今でも就職したほうが良かったのかなぁと後悔することも少なくありません。大学へ行くにあたってのメリットは「価値観を広げる」ことです。これは僕が中学生時代に高専に行きたいと父親に言ったときに反対された最も大きい理由です。

僕が勉強してきた電子工学という分野は、年を追うごとに広がり、現在行っている卒業研究において同じ学科内でも違う研究室のメンバーがしている研究について全然原理が分からないことがほとんどです。つまり、到底5年間という時間では一人前になったとは言えません。ただそれが大卒より低い賃金で基礎的な専門知識と技術を持った若い人間を雇いたい企業のニーズと完璧にマッチしており、豊富な求人という結果を生んでいることは間違いありません。

しかし、僕は高専生こそ大学へ行くべきであると考えます。そして、大学に求めること、それは「価値観を広げる事」「異分野の知識を吸収すること」です。高専生は自分の専門知識と技術、それと論理的な思考力があります。しかし、それだけでは新しい物を生み出すことはできません。実用化のためには化学や機械、電気など異分野の組み合わせが欠かせません。また、工学は現在ある技術を用いて社会にどういう形で利便性を提供するかも大切です。つまり現在の世界や社会において何が必要とされているのかを知る必要があります。高専ではこれらのことは学べません。僕は大学では専門分野にこだわらず、なるべく広い分野の知識を吸収したいです。

 

最後に

ここまで読んで頂いてありがとうございました。早めにやろうとは思っていたのですが気づいたら当日になっていたため慌てて書きました。文字ばかりになってしまいすみません。内容はただただ一個人が考えていることなので、理解されなくて当然であるとは思いますが、少しでも共感していただけると嬉しいです。また、意見等ありましたら是非頂きたいです。